営業職に対する不安として、よくこんな声を聞きます。
・人見知りは向いていない
・おしゃべりが上手じゃないとできない
・コミュニケーション能力が高くないと無理
このようなイメージがあり、初めての営業職という方は不安が多いと思います。
しかし、これは大きな間違いです。
私は製造メーカーで10年営業マンとして働きました。法人営業で、既存先担当+新規開拓が主な仕事でした。

現在は転職し上場企業の生産管理部門で働いてます。
10年営業マンをやってみて、営業職に向いている人の特徴は?という質問を受けたとしたら、下記3つを答えます。
・心配性
・レスポンスが早い
・聞き上手

心配性?聞き上手?おしゃべりが上手くないとダメじゃないの?
と思う人もいるかと思います。
しかし、売れてる営業マンは確実に上記3つの要素を持ち合わせています。
僕は身近でそのような人達をたくさん見てきました。
私の営業歴10年の経験をもとに、1つずつ解説します。
心配性
営業マンというと、明るくて口達者な人をイメージされると思います。
心配性というのは、真逆のイメージですよね。
ひと昔前の営業マンは明るくて口達者な人が合っていたと思います。
しかしそれは、夜の飲食を伴う接待が多かったからだと思います。
現在は新型コロナウィルスの流行もあり、以前より接待というものは少なくなっていると思います。
ちなみに、私の会社は接待はほとんどありませんでした。
そうなると、得意先が求めてくることは下記だと思います。
・製品、サービスの安定供給
・依頼事項に対して正確で間違いのない対応
この得意先要求に対して、「心配性」という性格は力を発揮します。
安定供給や、依頼事項に対し正確に対応するためには、基本的に手配・事務処理にミスがないことが求められます。それに対し大雑把な性格の人は、多分大丈夫だろうと、雑な処理をしがちです。すると、後にトラブルに繋がったり、仕事を失う可能性があります。
その点、心配性な性格の人は、手配の際はしっかり確認をします。〇〇だろうと適当な処理や対応はしません。その結果トラブルが起きず安定供給ができ、得意先も依頼事項に対し正確な対応が返ってくるため、安心感を覚えます。
これは新規先に対しても同様のことが言えます。
心配性=正確で間違いのない対応ができます。また心配性だと、案件に対し良い準備ができ、気配りもできますから、得意先からの評価は必然的に高くなります。
よって、「心配性」は営業向きの性格です。
レスポンスが早い
これも得意先からは評価が高くなります。やはりレスポンスが悪いと、得意先の担当者の業務が滞ります。
私は見積もり等の依頼事項に対しては迅速に対応するようにしています。あまり時間をかけると、得意先から後回しにされていると思われてしまいます。
対応・返信が早いというスピード感が与えるインパクトは、巧みなセールストークより大きいです。
うまくおしゃべりするより、返信を早くするなら誰でも出来ると思います。
返信を早くするよう意識することをオススメします。
聞き上手
口達者より聞き上手な人の方が売れますね。
契約が成立する時は、こちらの提案が相手にハマるのではなく、相手の困りごと・課題に、こちらが提案をはめることができた時です。
どれだけ巧みな話術で提案しても、相手にとってメリットがなければ意味がありません。とにかく商談の場では、どれだけ相手に喋らせるかがポイントとなってきます。時には沈黙の時間があっても、あえてこちらから話さないようにする場合もあります。
とれだけ相手から情報を引き出せるか。本当に困っていることを聞けるか。これは聞き上手でなければうまくできません。
相手から情報を聞き出せるからこそ、得意先の課題に対して的を得た提案ができ、成約率が上がってきます。
まとめ
これらは私が10年営業をやってみて、感じたことです。
学生の頃は、営業マンのイメージは明るい人、口達者な人というものでした。
しかし、実際の現場では、心配性、返信が早い、聞き上手といった、当初のイメージと違ったことが、営業する際に重要なことでした。
これから営業職として働く新卒の方、中途の方、営業で悩んでいる方。参考にしていただければと思います。
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