こんにちは。
今回の記事、こんな方は読んでみてください。
✅営業職から違う職種に転職したい
✅これから営業職を勤める
✅営業職に興味がある
僕は昨年、10年以上勤めた営業職を辞め、違う職種に転職しました。
現在はホワイト上場企業で抜群のワークライフバランスにて働いております。
営業経験者の僕が転職して思ったことは、
「営業は転職に強い」
ということです。
転職活動に強いですし、なにより転職後活躍しやすいとも感じています。
実際、自分が転職後の会社で働いていてそう感じています。
僕は営業時代、お客さんとの商談を10年間で約6000回はしてきました。
営業時代に学んだことが、今とても活きています。
今回、営業経験者が転職に強い理由を、自身の経験談も含めまとめていきたいと思います。
①営業活動で幅広いスキルを身につけている
僕は製紙業界で営業マンをしていました。
自社工場で作った製品を売る、いわゆる「メーカー営業」でした。
営業の仕事10年を振り返ってみると、幅広くスキルが身についたなと実感しています。
逆に他の部署だと、その部署のこと「だけ」しか身につかないですね。
経理だったらお金の処理に特化
製造は作ることに特化
ただ営業は、すべての部署に関わります。
すべての部署に関わることで、幅広い知識やスキルが身につくのです。
営業の仕事がどういうものか整理しながら、解説していきます。
1)得意先との交渉
営業の肝となる仕事が「交渉」です。
この交渉ができないと、正直営業はつとまりません。
💡交渉の主な場面
・販売交渉
・値上、値下交渉
・条件交渉
→配送時間、配送方法、品質管理方法など取引する上での細かな条件
・緊急対応時の交渉(どこまで対応して、どこまで譲歩してもらうか)
💡僕がこの交渉の場面を通じて身につけたこと、学んだこと
・人の気持ちがわかるようなった
・ハキハキしゃべれるようになった
・適切な言い方、伝え方を学んだ
これらは実際に商談の場で揉まれないと身につかないことです。
そして、各企業はこれらのことを身につけている人材を欲しがっています。
ただ、これらのことは営業をやっていなければ経験できないため、営業で身につけた人は必ず転職活動で武器になります。
2)納期調整
営業は納期調整の主役です。
お客様と会社の板挟みに遭いながらも、なんとか落としどころ見つけていくことを求められます。
そのために、様々な部署と掛け合わなければなりません。
-1生産管理
納期調整にはどのようなスケジュールで生産調整するか、生産管理の知識が身に付きます。
お客様から要望を受けている納期から逆算し、生産計画を組んでいきます。
-2出荷計画
生産計画だけではなく、出荷計画にも絡んでいきます。
運送会社と掛け合い、トラックは空いているのか、運賃はいくらなのか、納期通りの配送は可能なのか。過積載にならずに積載できるのかなど。
配送の知識が身に付きます。
3)売掛金回収
営業の仕事は販売したら終わりではありません。
お客さんから売掛金を回収しなければなりません。
売掛金=商品を販売し、支払ってもらうお金。月末締め翌月末現金振込が多いですね。
月末締め翌月末日現金振込であれば販売した1ヶ月後
手形回収であれば手形回収後数ヶ月で現金化となります。
最悪なのは、売掛金を回収できないパターンです。
💀売掛金を回収できない時
・得意先が倒産
・得意先が支払いを遅延
このような場合、お金を回収できる見込みで会社も仕入先への支払いを計画していますので、売掛金を回収できないことは大問題となってしまいます。
そのため、営業は売掛金を回収するまでが仕事です。
営業の仕事で、販売〜売掛金の回収までの一連の業務を行うことで、会社運営の仕組みを知識として身につけることができます。
4)与信管理
上記の売掛金回収のために必要な仕事として、「与信管理」があります。
与信管理何それ
与信管理とは、平たく言うと取引先が倒産して金を払えない状態にならないように管理することです。
💡与信管理で行う仕事
・東京商工リサーチ等で得意先の会社状況の調査書を取得し、内容を確認する
・得意先に会社状況を定期的に聞き取りをする
調査書の内容確認の際は、売上金額に対する経常利益、営業利益がどうなっているか、自己資本比率はどのくらいか、借入金はいくらか、今後の見通しはどうなのか、経営基盤は盤石なのかどうかを見なければなりません。
そして調査書でわからない、確認したいことがあれば得意先に聞き取りするといった感じになります。
こんな感じで、会社の財務状況を調査書から読み取れるようになります。
また与信情報の聞き取りについて、得意先はあまりいい気分にはなりません。
「うちの会社を疑っているのか」と思わせてしまわないよう、自然に聞き取りする必要があります。
ここで「聞き方」が身につき、スキルとなります。
②いろんな立場、ポジションの人と商談し情報量がハンパない
会社にもよりますが、僕が以前営業をしていた会社は取引先が全国で1千社ほどあり、1人30社程担当を持っていました。
30社の与信管理をしていくわけですから、当然30社分の会社情報も確認します。
それぞれの会社の情報をみていると、会社別、業界別で利益率や安定性に違いがあり、とても勉強になりました。
さらに商談する相手は購買の人が主でしたが、時には人事や工場長、小さい会社なんかは社長と面談することもありました。
いろんな会社を知り、いろんなポジション、立場の人と商談をすることで、いろんな企業や業種、業界の情報を得ることができ、転職活動の際めちゃくちゃ強い武器になりました。
例をあげると
→例えば、業界で言うと通販業界は納期に追われてめちゃくちゃ忙しい。職種で言うと購買も実はノルマがあり営業と表裏一体。など
・購買は営業の経験が活かしやすい・大手に比べて中小企業はコンプライアンスが緩い・各企業の業績情報から企業、業界の将来性、安定性がどうか読み取れる
他にも様々な情報や知識が得られるので、営業出身者が転職活動で失敗する確率は比較的低いのではと思います。
③事務処理能力が身に付いている
営業は社内資料や提案資料の作成で、パソコンを駆使します。
特にExcel、Wordはしょっちゅう使いますので、そのあたりを使えるようになり資料作成に強くなります。
求人ではExcel、Wordで資料作成できる人歓迎みたいなこともありますので、資料作成スキルがある営業経験者は強いですね。
④各部署に関わることで多くの知識をもっている
営業は多数の部署と関わりながらは売上を作っていきます。
製造、生産管理、品質管理、配送部門、総務、経理など、他部署との関わりが多いです。
そのため、各部署の仕事内容を知り、会社全体の仕組みを理解することができます。
これらの知識は営業以外の職種だとなかなかつけずらいです。
各部署と関わり仕事をした経験、知識があれば、転職の際違う職種に挑戦する場合優位になると思います。
⑤コミュ力が高い
当然ですが、営業は人間を相手に商談します。
また営業は、社内では様々な部署にお願い事をすることが多い立場であるため、社内営業も大事な仕事となります。
そうなってくると、各部署の人達の信頼を勝ち取らなければ仕事がスムーズに進みません。
「こいつが言うならやってやらないと」
と思わせられるかが社内営業で大事なことです。
そのために日々社内の人達とも良好なコミュニケーションをとりますので、自然にコミュ力は向上していきます。
僕も入社する前は口下手なタイプで、コミュ力は低かったと思います。
自分はコミュ障なのかと疑ったこともありました。
でも実際営業職を勤めたら、自然とコミュ力はついてきました。
転職活動をしてみて思ったことは、企業はスキルよりコミュ力などの人間性をよく見ていると感じました。
どんだけ頭がいいかとかスキルがあるかではなく、
素直であるか、コミュニケーションがしっかりとれるかといったあたりを見てるのではと思ってます。
どんだけスキルがあっても、挨拶や返事が出来ない、わからないことをわからないと言えない、言い方がきつい、自分のことしか考えないといった人だったら、一緒に働きたくないですよね。
だから処理の能力がどうかより、一緒に働きたいと思ってもらえるかどうかが大事です。
営業でコミュ力を身につけているのであれば、転職活動では強いでしょう。
まとめ
今回、営業が転職に強い理由を自分の経験をもとに解説してきました。
ポイントをまとめましょう。
💡営業が転職に強い理由
・営業の仕事をすることで会社全体の仕組みを理解している
・いろんな業界、企業のことを知っている
・基本的な事務処理能力を身に付けている
・コミュ力が高い
これらの武器を用いて転職活動に殴り込みに行けば、多くの採用担当者から一目置かれ他の転職活動者と差別化できるのではないですかね。
今営業として働いてる人も、これから営業をやってみたいという人も、営業をやれば必ず自分のスキルがアップすること間違いなしなので、頑張ってみてください。
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