僕は2人の小さい子供がおりFIREを夢見る30代半ばの男です。
平日は仕事と育児。
休日は育児と育児。
まるっきり自分の時間がありません。
1人の時間がほしい。。。
こう嘆きながら毎日を過ごしていました。
そして最近、仕事もプライベートもうまくいかない時期があり、ついに自分のメンタルが限界を迎えました。
僕は仮病を使い会社を休みました。
そして、1人旅行に行きました。
仮病を使い旅行に行ってみたことで、あること気付きました。
それは
ということでした。
仮病旅行を振り返りながらその理由を語ります。
仮病を使い会社を休む
ある朝、僕は上司に電話をしました。
「体調が悪いので休みます」
はい。
僕は仮病を使い会社を休みました。
ちなみに奥さんには
「行ってきます」
と、普通に仕事に行くそぶりを見せ、家を出ました。
僕は会社と奥さんに嘘を付き、逃げるように家を出ました。
そして、僕は東に向かいました。
1人小旅行へ
目指す先は日本有数の温泉街。
僕は1人、温泉街に向かいました。
好きな音楽をかけながらひたすら下道を東へ。
しかし下道は時間がかかる。
なぜ高速道路に乗らないか。
それは、高速道路に乗った際、ETCに記録がつかないようにするため。
そう、この旅は誰にも言えない、極秘の旅なのでした。
僕は罪悪感に襲われながら、車を走らせました。
旅先でまさかの交通事故
絶対にバレては行けない旅をしていると、こんな不安がよぎります。
「もし事故ったりでもしたらどうしよう。。。」
そりゃ事故には遭いたくないのが普通の考えですが、この極秘旅で事故り、会社や家族にバレてしまった場合
「おまえこんなとこでなにしとるんや?」
となってしまいます。
ですから、できるだけトラブルのないようにしなければなりません。
そんなことを考えながら温泉街を目指していると、ある峠に差し掛かりました。
この峠は坂道が急斜面で、特に下りはスピードと追突に注意しなければなりません。
そんな坂道を下っているときでした。
信号待ちしていたところ、信号が青になったので進もうとしたそのとき
「ガンッ」
車の後方部に何かがぶつかりました。
後ろを振り向くと、大学生とみられる若い兄ちゃん3人組が軽自動車に乗っていました。
運転手の兄ちゃんは顔が引きつっており、バツの悪そうな顔でこちらを見ています。
僕は後ろからぶつけられたことを確信し、窓から腕を出し最寄のコンビニを指差し、そこへ入るよう伝えました。
コンビニにつくと、運転手の兄ちゃんはすぐに降りてきて「すみませんでした」と腰低く謝ってくれました。
僕は思いました。
なぜ今なんだ
地元警察に来られてしまい事故処理をしてもらったとすると、後日その地元警察から手紙が届きます。
奥さんの方が自分より必ず家に帰るのが早いため、届いた手紙などは奥さんが毎回確認します。
そこでこうなります。
「なんで身に覚えのない警察署から手紙が届くの?」
説明のしようがありません。
会社を仮病で休み1人旅行に行ってたなど言えません。
参りました。
僕は恐る恐る接触があった車の後ろを見ました。
すると幸いなことに、車は無傷でした。
接触はあったものの凹みはなかったのです。
これでキズがあった場合、修理費用を請求するしかありません。
ただそうした場合は先ほど述べたとおり、警察で事故処理をしてもらい、警察署から手紙が届きますので、説明は免れません。
いろいろ考えた結果、警察も呼ばず、連絡先も交換しませんでした。
僕は彼を許しました。
本来は警察に届け出て事故処理してもらうべきですが、彼を許したことで何か自分は徳を積んだような気分にもなりました。
仮病を使い1人遠出をしているときに事故るとは、つくづく自分は「持ってるな」と思いました。
絶景の温泉で感じた「違和感」
途中で交通事故に遭いながらも、なんとか目的地に到着。
昼間から早速温泉に入ることにしました。
その温泉は海を一望できる絶景の温泉で、日々の嫌なことを忘れ、のんびり湯に浸かりました。
僕は湯に浸かりながら思いました。
僕が夢見てる「FIRE」をしたら、こんな毎日を過ごすことができるのかぁ。。。。
ぼくは何か違和感を感じました。
こんな毎日が続いたら、、、、「なんかつまらなそうだな」
そこで僕は気づきました。
旅行や自分のやりたいことをやり自由気ままに生きることが、必ずしも幸せではない。
仕事して、家で奥さんの作ってくれたご飯を食べて、子供と遊んで、少し自分のしたいことをして、寝る。
こんな当たり前の日常がとても幸せなのかもしれない。
仕事復帰し改めて感じた「充実感」
翌日、罪悪感を感じながら過ごした休みを終え、仕事に復帰しました。
今の仕事は別に嫌いではないのですが、仕事を休んでみて、改めてやりがいのある仕事だなと思うことができました。
その週末、仕事をやりきって過ごした休日は、とても気持ちの良いものでした。
仮病で休んだ休日よりも遥かに素晴らしい休日でした。
仕事をするから余暇も楽しめる。
人生ってうまくできてるなと思いました。
おわり
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